畑芽育(はた・めい)さんといえば、近年は主演作も増え、透明感と確かな演技力を併せ持つ実力派女優として注目を集めています。
しかしそのキャリアの始まりは、私たちがきっと思っているよりずっと早く、わずか1歳の頃でした。
「畑芽育 子役時代」と検索すると、長年にわたり途切れることなく続いてきた芸能活動の歴史が浮かび上がります。
そこには、順風満帆な成功だけでなく、幼い頃には理解できなかった仕事への戸惑いや、普通の学生生活への憧れ、そして最終的にたどり着いた「女優として生きる」という強い覚悟が見えてきました。
この記事では、畑芽育さんの子役時代を年表とともに振り返りながら、その裏にあった心の変化や成長の物語を丁寧に追っていきます。
畑芽育の子役時代①|1歳で芸能界入り、9歳まで続いたキッズモデル時代
畑芽育さんが芸能活動をスタートさせたのは、2003年、わずか1歳のとき。
オーディションをきっかけに、赤ちゃんモデルとして芸能界に入りました。
その後、9歳になるまでキッズモデルとして活動し、雑誌や広告、CMなどを中心に経験を積んでいきます。
とはいえ、本人が後に語っているように、この頃の記憶は決して「楽しい」「やりがいがある」といった感情に満ちたものではありませんでした。
2019年の「週刊プレイボーイ」のインタビューでは、次のように振り返っています。
「10歳くらいまではずーっと、何が何やらわからない状態で
お芝居をする、写真を撮られるって感じでした。」
物心がつく前から現場に立つ生活。
それは「自分で選んだ仕事」ではなく、気づけば日常の一部になっていた世界だったのかもしれません。
畑芽育の子役時代②|ドラマ出演で芽生えた「演技が楽しい」という感情
転機となったのは、2011年。
ドラマ『グッドライフ~ありがとう、パパ。さよなら~』で、ドラマ初出演を果たします。
この作品への出演をきっかけに、畑芽育さんは初めて
「演技が楽しい」
と感じるようになったそうです。
それまで漠然と現場に立っていた少女が、
「役を演じること」「物語の中に生きること」に少しずつ面白さを見出していく。
この感情の芽生えは、後の女優人生を考えるうえで、とても大きな意味を持つ出来事でした。
その後は、演技レッスンやオーディションにも前向きに取り組むようになり、“仕事としてのお芝居”への意識が芽生えていきます。
畑芽育の子役時代③|NHK子ども番組とアイドル活動、多忙だった小学生時代
2012年4月、NHKの子ども番組で「いやし山めい」役としてレギュラー出演。
この番組は、2019年3月まで約7年間出演が続き、畑芽育さんの子役時代を語るうえで欠かせない代表作となりました。
SNSなどでも
「ワンワンパッコロ!キャラともワールドで知った」
という声が多く、子ども番組を通じて彼女を知った人も少なくありません。
さらに2014年には、小学6年生で
3人組アイドルグループ**「Pocchimo(ポッチモ)」**のメンバーとして活動を開始。
シングル「JSだって!!いましかない!!」でメジャーデビューを果たします。
ただし、このアイドル活動は約1年で解散。
短い期間ではありましたが、歌やダンス、ステージ経験は、後の表現力の幅を広げる大切な時間になったはずです。
同年には『ピラメキーノ』にも出演し、
「ピラメキーノで畑芽育を知った」という声も多く見られます。
小学生とは思えないほど、多忙で濃密な日々を送っていたことが伝わってきます。
畑芽育の子役時代④|中学生で広がった演技の幅と、普通の生活への葛藤
2016年、中学2年生のときに出演したのが、
ドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』。
嵐の松本潤さん演じる深山の上司・佐田弁護士の娘、佐田かすみ役を演じ、印象的な存在感を残しました。
同年には『家政夫のミタゾノ』にも出演。
これまでの清楚なイメージとは異なる、生意気な子どもの役に挑戦します。
本人はこの作品について、
「演技の幅を広げるターニングポイントだった」
と語っており、役者としての意識がさらに強まった時期でした。
一方で、中学生になると
「普通の学生生活を送りたい」
という気持ちが何度も湧き上がってきたそうです。
「みんなは友達と遊んでいるのに、
なんで私は朝から始発に乗って、お仕事に行かないといけないのって
葛藤した時期もありました」
この言葉からは、子役として長く活動してきたからこそ抱える孤独や違和感が、痛いほど伝わってきます。
畑芽育の子役時代⑤|「女優として生きる」と決めた高校生以降の歩み
2019年、高校2年生で本格的に女優業へと舵を切ります。
短編映画で映画初出演を果たし、役者としての進路がより明確になっていきました。
その後、2021年にはNHK大河ドラマ『青天を衝け』で時代劇初出演。
映画『99.9-刑事専門弁護士-』では、香川照之さんから
「本当の娘のようだ」
と言われるほど、現場での信頼も厚かったことがうかがえます。
さらに『ショコラの魔法』では、
「小さい頃見ていた漫画に自分が出られるなんて!」
と、喜びをXに投稿していました。
2022年には映画『森の中のレストラン』で、長編映画初ヒロイン。
重い役柄に挑戦しながらも、
「自分の得るものが大きいと思ったので挑戦した」
と語っています。
そして2023年。
映画『なのに、千輝くんが甘すぎる』で青春映画初ヒロイン、
ドラマ『最高の生徒~余命1年のラストダンス~』で連続ドラマ初主演。
同年にはファースト写真集『残照』も発売しました。
まとめ|畑芽育の子役時代が今の演技に生きている理由
1歳から芸能界で活動を続け、2024年12月時点で芸歴21年目。
畑芽育さんの子役時代は、決して「楽しい思い出」だけで語れるものではありません。
わからないまま続けてきた仕事。
普通の生活への憧れ。
始発に乗って現場へ向かう孤独。
それでも、
「やりたくてもやれない子がたくさんいる」
という現実を少しずつ実感するようになってから、
彼女の中で、仕事への向き合い方が変わっていきました。
「今では自信を持って、『女優をやっていきたいです』と言えます。」
この言葉こそが、長い子役時代を経てたどり着いた答えなのでしょう。
畑芽育さんの演技が、どこかリアルで心に残るのは、
物心つく前から「演じること」と向き合い続けてきた年月が、
今の表現に自然とにじみ出ているからではないでしょうか。
これから先、どんな役と出会い、どんな表情を見せてくれるのか。
子役時代を知るほどに、彼女の未来がますます楽しみになりますね。

コメント