宮澤エマさんを初めて見たとき、
「この人、モデル出身なのかな?」
そう思った人は多いんじゃないでしょうか。
顔立ちがきれいで、スタイルもよくて、なんというか…立ってるだけで様になる人だな、って思っていました。
派手すぎないのに洗練されていて、どこか海外っぽい空気もあり。
更に、祖父は元首相、父は外交官、姉はハーバード大卒。
正直、聞いただけで「すごすぎる…」と、ちょっと引いてしまうレベルです。
でも調べてみると、いわゆるモデルとして活動していた時代はなく。
どうも私たちが想像するキラキラした一本道の人生ではなさそうです。
ここは、正直ちょっと意外でしたし、勝手に順風満帆の人生だと思い込んでたな…と、あとから思いました。
宮澤エマのモデル時代がないのにそう見える理由
なぜ宮澤エマさんは、モデル時代があったように見えるのでしょうか。
たぶん理由はいくつかあって、どれか一つじゃないとは思います。
まず、ハーフならではの顔立ちとスタイル。
これはもう、どうしても「モデルっぽい」と思われやすい要素ですよね。
それに、ファッション誌や雑誌に登場することもあり、
写真を見ると本当に様になっている。
「やっぱりモデルやってたんじゃない?」と思われるのも無理はないです。
さらに、立ち振る舞いが落ち着いている。
ガツガツしていなくて、余裕がある感じ。
これも、海外で過ごした時間とか、育った環境がじわっとにじみ出ているのかもしれません。
宮澤エマ モデル時代よりも前の子ども時代
宮澤エマさんは、実は子どもの頃からコツコツ表に出てきたタイプではありません。
本人もインタビューで、自分のことを「怠け者だった」と話しています。
通学時間が長かった小学校時代は、行きの車ではうとうと寝て、帰りは本の世界にどっぷり。
休日も、外で元気いっぱいというより、ベッドの上で本を読んだりゴロゴロ。
頭の中で物語の世界に入っているほうが楽で、現実よりもそっちに逃げてたという感じだったみたいです。
お姉さんがとても優秀で社交的だったこともあって、憧れながら後を追いかけるけど、なかなか同じようにはいかない。何をやってもかなわないと感じていたそうです。
でも、小学生のとき、姉が出ていた演劇部の公演をみて、
「あれなら自分のほうが上手くできる気がする」と思ったようです。
根拠のない自信だったけれど、
実際に演劇部に入って、人前で大きな声でセリフを言ったとき、「あ、ここだ」と思えたみたいです。
勉強ができるとか、要領がいいとかではなくて、ちゃんと居心地のいい場所を見つけられたようです。
それが、その後の人生を少しずつ動かしていきました。
宮澤エマ モデル時代よりも目立つ家系と「ちびまる子ちゃんスタイル」
宮澤エマさんといえば、どうしても出てくるのが家系の話です。
宮澤エマさんは、誰が聞いても「すごい」と思う家系に生まれています。
祖父は元内閣総理大臣、父は元駐日アメリカ合衆国首席公使、姉はハーバード卒。
育った環境も、日本とアメリカを行き来する国際的なものでした。
もう聞いただけで、背筋が伸びるというか、私なら毎日緊張してしまいそうな環境です。
こう書くと、
小さい頃から優等生で、何でもそつなくこなしてきた人、
というイメージを持ってしまいそうです。
でも、本人の話を読むと、全然違います。
でも、本人の自己分析が面白くて、自分のことを「ちびまる子ちゃんスタイル」だったと言っています。
夏休みの宿題は8月31日に慌ててやるタイプ。
あの家族の中では、勉強が得意なほうじゃなかった、と。
周りが優秀すぎると、普通でいること自体がしんどくなると思うんです。
子どもを育てていても、「兄弟で全然タイプが違う」ってよくある話ですよね。
比べるつもりがなくても、比べられる空気って、本人はきついですよね。
それでも、「この家で大学を出ない選択肢はない」と感じて、アメリカの大学へ進学する。
自分に向いているかどうかより、「そういう環境だから」という理由で進む道。
これも、すごく現実的で、だからこそ共感してしまいます。
宮澤エマ モデル時代と勘違いされたタレント期の迷い
大学卒業後、日本に戻って芸能活動を始めた宮澤エマさん。
最初は女優ではなく、タレントとしてテレビに出ていました。
しかも名前も今とは違って、父親の名字を含めたもの。
でも、本人はその時期を「不思議な時代だった」と振り返っています。
ネタもないし、キャラも定まらない。
お嬢様枠で呼ばれるけど、それもうまくハマらない。
これ、読んでいて胸がギュッとしました。
期待されている役割と、自分ができることがズレている感じ。
ちゃんと頑張っているのに、成果につながらない時間。
ただ、その時間を「無駄だった」とは言っていません。
むしろ、「あの時代があったから、鍛えられた」と話しているのが印象的でした。
宮澤エマ モデル時代ではなく舞台へ進んだ理由と、遠回りの時間の意味
転機になったのは、演出家・宮本亞門さんとの出会いでした。
高校時代に歌を聴いてもらった縁があり、テレビで見かけて声をかけてもらったそうです。
そこから舞台の世界へ。
タレントとしては目立った結果が出なかったけれど、その経験があったからこそ、肝が据わったとも言っています。
あやふやな立場でテレビに出続けた時間が、人を前にしても動じない強さを作った。
子育てをしていると、回り道をしないように、失敗しないようにと過保護になってしまうのが、親だと思います。
でも、その回り道も、後になってみれば必要だった時間なんだろうな、と思います。
まとめ|宮澤エマのモデル時代がなくても惹かれる理由
結局、
宮澤エマさんにモデル時代はありません。
一直線に成功したわけでもなく、
ゆったりと回り道をしてもあせらずに、進んできました。
落ち着き、ゆったりとした雰囲気、余裕のある立ち姿。
そういう一つ一つが積み重なって、
気づいたら「モデルっぽい人」に見えているのかもしれません。
早く結果が出なくても、
遠回りしても、ちゃんと自分の場所にたどり着ける。
子どもにも、自分にも、そう言ってあげたいなと思いました。

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