Netflix話題作『グラスハート(Glass Heart)』を観て、「櫻井ユキノって何者?」「歌…本人?」「え、吹き替え!? なんで!?」と衝撃を受けた人、多いと思います。
私もそのひとりです。
ステージに立った瞬間のあの“空気が変わる感じ”、本当に鳥肌がたつほどでした。
今回は、あなたが気になっている
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高石あかりはなぜ歌が吹き替えなのか?
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本当の歌声はどんな人?
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なぜ視聴者が“本人が歌ってる”と感じるのか?
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どのようにして“あのオーラ”が生まれたのか?
──この4点を軸に、深く、1本の“物語”としてまとめました。
櫻井ユキノを演じたのは高石あかり──登場3秒で世界が変わった
櫻井ユキノを演じたのは、宮崎県出身の俳優・高石あかりさん(2002年生まれ)です。
舞台『鬼滅の刃』や映画『ベイビーわるきゅーれ』で知られる実力派ですが、『グラスハート』での存在感はそのどれとも違っていました。
オーディションでは、彼女がステージに立った瞬間、スタッフ全員の感覚が“変わった”といいます。
監督は「光の当たり方が違った」と語り、キャスティングはほぼ即決だったそうです。
必要とされていたのは
歌唱力や演技力だけじゃない。“立っているだけで空気を支配できる人”。
高石あかりさんは、その条件を完璧に満たす俳優でした。
実際SNSでも
「登場3秒で心掴まれた」
「立ってるだけで鳥肌」
「オーラが強すぎる」
といった声があふれた。
では、ここで疑問が生まれました。
「この人…歌ってないの?」
──そう、実は“本人じゃない”。
だが、誰もが本人だと思ってしまう。その理由こそが、物語の核心なんです。
本人の歌声は?──高石あかりは歌が上手い“本物”
まず知っていただきたいのは、
高石あかりは ”本当に歌が上手い” という事実です。
アニメ映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』で披露した歌声は、共演の松田元太さんに
「嫉妬するレベル」
と絶賛されました。
さらに彼女は10代の頃、ダンス&ボーカルグループ
α-X’s(アクロス)
で約2年間活動。
AAAのツアーに同行し歌い、路上ライブで鍛えられ、
“人前に立つ力”を徹底的に磨き上げました。
つまり、歌が苦手だから吹き替え──ではないんです。
むしろその逆。
歌える俳優なのに、あえて歌わせなかった。
その理由は、次の章で明らかにします。
なぜ吹き替え?──aoの声と高石あかりの演技が重なり“奇跡”が生まれたから
櫻井ユキノの歌声を担当したのは、10代から注目されてきたシンガーソングライターのaoさん。
彼女の透き通る声は、ユキノというキャラクターの“弱さと強さ”に完璧にマッチしていました。
制作陣は、ユキノという役を
「一人の俳優だけでは表現しきれない存在」
と判断。
その結果、
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表で立つのは高石あかりさん
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声を宿すのは aoさん
この“二人でひとりの歌姫をつくる”形が選ばれました。
しかも収録方法は特殊で、
先に高石あかりが演じ、その映像に ao が歌を合わせる逆アフレコ方式。
aoさんは
「高石さんの呼吸が聞こえるようで、自分がその場に立っている気持ちになった」
と語っています。
だから視聴者は違和感なく
「本人が歌ってる」
と信じてしまうのです。
これは偶然ではなく、綿密に計算された “共演” でした。
ただの吹き替えじゃない──演技・光・空気が作る“歌姫の存在”
櫻井ユキノが登場した瞬間のあの“オーラ”。
あれは演技と映像演出が合わさった、緻密な“魔法”でした。
●視線の力
観客1人だけを見つめるような目線。
観ている人は「自分に向けられた」と錯覚する。
●歌い出し前の沈黙
わずか0.5秒の呼吸のずれが、視聴者の心臓を掴む。
●光の演出
背後からの逆光で浮かぶシルエット。
“ステージに立つ人ではなく、光そのもの”に見える。
●音の距離感
aoの歌声はエフェクトを抑え、息遣いの生感を残す。
その結果、声が“そこにいる彼女”から出ているように聞こえる。
この全てが重なったとき、櫻井ユキノというキャラクターは
フィクションを超えて“実在する歌姫”へと昇華したのです。
まとめ──高石あかりと ao が作り上げた、フィクションを超える“奇跡”
高石あかりは歌が上手く、
aoも圧倒的な歌声の持ち主です。
だが『グラスハート』は、あえてその“二つの強さ”を分けて表現しました。
──その結果、
二人でひとりの歌姫が生まれました。
これは、ただの吹き替えではない。
ただの演技でもない。
高石あかりの視線と呼吸。
aoの声の温度と震え。
その二つが完璧に重なったことで、
櫻井ユキノという“奇跡”が誕生しました。
このキャラクターは、未来の視聴者にも何度も再生され、
この時代の感動を届け続けるでしょう。
なぜ吹き替えなのか?
──それは、二人の才能を合わせたほうが、美しい奇跡が生まれるから。
そしてその奇跡こそが、『グラスハート』最大の魅力なのだと思います。

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